今年の観て良かった映画上位間違いなし。
鑑賞後の余韻が今も心地よく残る作品です。
まずは何と言ってもウランバートルの都会っぷりに、モンゴルも地域の格差が深刻なんだろうなって感じました。
サロールの、なんていうかあの感じ
なんかとってもわかる。
親に薦められるままに普通に大学に行ってるけどなんかつまんねー、的なやつ。
絵が好きだけど、やりたい事やなりたい自分もないし。
そんな彼女だから、お店の客にもびっくりしたりしなかったのかも。
私も大学生の時、突然夜の特殊な居酒屋とバーでバイトを始めてからの日々が今の自分を作ったと言っても過言ではありません。
大学生で色んな大人と出会って、私も自分がどうありたいかを考えたり社会をたくさん学びました。
オーナーのキャラも最高だし、
幼馴染みの彼とボーっとタバコ吸う場面がとても良かった。
大きな夢を語るアホな幼馴染みと対照的なワンちゃん。
オーナーやワンちゃんくらい自由でいいのかもって、一歩踏み出すサロールの人生はこれからどうなって行くんだろ。
きっとちゃんと大学を卒業して、手探りながらも自分らしく生きていくんだろうな。
サロールと同じく監督も手探りなのかもしれないけれど、どこかの国の量産映画と違ってちゃんと意味のある良作でした。