自分の線を描く。
そしてその線が自分を描く。
すごい素敵な言葉です。
物語はある水墨画の巨匠に、ひょんなことから弟子入りすることになった大学生が主役。
やや唐突な弟子入りではありますが、水墨画の世界に没頭していきます。
この映画の素晴らしさは、この水墨画を描く姿と、その姿を表すピアノの音楽です。
とにかく鮮やかであり、それでいて強さを感じます。美しい!
物語は師匠と弟子を中心に描かれますが、三浦友和さんの演じる湖山が語る言葉は水墨画のことを言いながら人生の核心をついた言葉ばかりでした。
「自分の線を描く。
そしてその線が自分を描く。」
「できるかどうかじゃなくて、
やるかやらないかだ。」
もの凄く響く言葉ですね。
主演の横浜流星さん、清原果耶さんも師匠に必死についていく姿とが素敵したし、その二人を影で支える江口洋介さんも格好良かったです。
物語、キャストも含め大変満足な映画でした。