墨の呼吸、壱の型な映画
『ちはやふる』の監督さんで安心できる仕上がり。心に闇を抱えた青年が墨絵を学び、再び歩みを進める作品です。奇をてらった演出・脚本ではなく、初めから終わりまで丁寧な進め方なので、“良い意味で”、語る事が少ないかなぁ。
基本的には、やり直しがきかない“墨絵”が題材なのも、それでも進まなければならない、間違ったとしても活かしていく、今の自分も受け入れて己の線を描く、と中々に人生な含蓄を静かに醸す良作かと。
あえて書くなら、アーティスティックな題材を表現する上で、もうちょっと墨絵を演出(CG加工するとか、ノーカットで描き切るとかとか？)しても良いかなぁ〜って気がしたかなぁ。だって素人目には全部上手な絵やもん。まぁ“活きた絵”という説得力を持たせるのって、ムズいとは思いますが。。。
(ピアノの話ですが『蜜蜂と遠雷』とか、そのへん上手かった記憶。あ、音楽つながりでED曲はテンポ良すぎて微妙に解釈不一致だったかな〜。前に踏み出して、さぁここからってとこからのエンディングつなげなんで、合ってはいるんだけど、もうちょいシンミリでも。。。まぁ好みの問題)
