Ayax

長ぐつをはいたネコと9つの命のAyaxのレビュー・感想・評価

3.7
前作も観てなければ、「シュレック」も観たことがない、元になっている民話も知らないという状態で鑑賞。特に問題なかった気がしている。
登場する動物たちは人間の言葉を喋り、人間は人間で同じ世界に存在している「バッド・ガイズ」的な設定。主人公の猫、プスも基本は人間語を喋る。時々猫の声と仕草になるところがかんわいい。さらにかわいいのが「わんこ」という名前の犬ちゃん。きゃわわ。猫が犬を飼っている。ミッキーマウスがプルートを飼ってるみたいな感じ。でも犬も人間語を喋る。翻って、狼は目がイッちゃってるヤバいヤツの雰囲気で怖かった。ヴィランかなと思ったけど、実は違う立ち位置というキャラクター。
アニメーションの質感は日本のとは違う感じで、CGにベタッと塗ったような絵もわざと混ざってたり新鮮。冒頭で巨人と戦うシーンのカメラワークとかも面白い。
ストーリーとそこから湧き上がるメッセージは、誰しも命は一つなのでその一つの命を大切に生きよう、願っている物が気付かないだけでもう手に入ってることもある(今の自分、置かれてる状況の幸せさに気付いて)みたいな感じかなあ。
クオリティが高いので、大人も子供も楽しめると思う。
映画館で観ようとすると、子供向けだから仕方なしだけど、吹替版ばっかり。元の方は、アントニオ・バンデラス、オリヴィア・コールマン、フローレンス・ピュー、サルマ・ハエックが声をあててるので字幕で観たかった。吹替版は山本耕史と土屋アンナでどっちも私的には微妙。観てるとき誰かわかんなかったけど、しょこたん(中川翔子)は上手。前作の吹替は竹中直人だったらしい。それ気になる。配信されたら字幕で観たいかなあ。
フラメンコみたいなシーンもあるし、アントニオ・バンデラスだし、舞台はスペインの設定なのかな。
Ayax

Ayax