なんで「八嶋智人」が演じた今作の怪人体の声を、わざわざ「藤森慎吾」にやらせてんの?って思ったら「リバイス」のベルトの変身音声って藤森が担当してたのね。
今作の良かった点は、それを知れた事くらいだった気がする。
とにかく、設定や展開が無理矢理過ぎてぜーんぜんおもんなかった。
まず、なんで直ぐ着陸させるのに旅客機に乗せた?
「五十嵐元太」が狙いというだけだったら、その舞台が飛行機である必要性は皆無だったし、なによりあんな滑走路も無い場所にどうやって着陸させたんだよって感じで、絵面的にめちゃくちゃ滑稽になってしまっていた。
そんで、その着陸の地が「エリア666」?
禁断の地があんな大っぴらに存在してるとか、いつの時代のどこの独裁国家の話だよ。
あと、陣痛が来ちゃった妊婦さんの存在。
あんな設備も人員も全く揃ってない場所で、1日以上もかけてよく無事に出産が出来たもんですね。
しかも、子供が産まれたあのバスの中って、男も含めて大勢の人質にされてた人達が居た筈じゃないの?
なんか、あのバス内に自分も居たらと思うと、めっちゃ嫌な気分になった。
全体的に、中学生の拙い妄想を具現化させた感じで、正直とても大人が寄り集まって手掛けた作品とは思えないクオリティだった。
そして、肝心の映画オリジナルライダーのいい加減さよ。
「フィフティゲイル」って名前は好きだけど、その登場の流れがめっちゃカッコ悪いし、なによりその活躍の場面が全然劇中で活きてないから、ナニコレって状態で役目がすぐ終わった印象でしかなかった。
更に、ワニみたいなヤツに関しては出自が不明過ぎるし登場する意味も分からないしで、存在自体がなんで出てきたこいつって感じ。
あと、なんであんなに無駄に「デストリーム」の登場引っ張ったんだろ。
変身しそうでしないを繰り返して、ようやく変身したと思えば、大した見せ場もないってどういう事?
「デッドマンズ」の再登場も全く必然性がないし、なんだよこの展開を終始貫かれて時間もなんか無駄に長く感じるし、今回の夏映画は大分ハズレの部類だったと思う。
次作の「ギース」も、どうなんでしょ。