タカ

リバー、流れないでよのタカのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
4.1
「私、スタートここなんです❗️」

うわ〜〜〜‼️
やっぱり面白いヨーロッパ企画‼️
前回の『ドロステのはてで僕ら』がめちゃくちゃ好きだったので、今回も期待してたんだけど
しっかり期待通りの満足感
日常にSFが絡んでくる設定が良いよね〜

2分間の無限ループ
始まりは普通の映画、普通のカット割り
しかし、タイトルの"川"が出てきてから一変
2分間タイムループをワンカットの繰り返しで撮っていく
これ、めちゃくちゃ大変だと思う
同じ場所から始まってるけど、動きもセリフも変わる
撮影の動線も当然に変わる
相当苦労しただろうなぁ
もちろん天候は考慮できないから、それは世界線のズレとしてストーリー上で処理する
「また、景色変わってるよ」とかさりげなくセリフで言及してるのも抜け目ないなと思う

思わず笑うワードセンス
初期位置とか、このターンではとか、ロスがあるよねーとか、一生・永遠・未来永劫とか
現象に慣れてきた人物たちの言葉が面白い🤣
"時間を司ってる"という表現も好き
この場面でどんな言葉を発したら的確に面白いか?というのが大喜利の発想に思える
好きだなぁ

SFコメディ映画、恋愛映画、パニック映画
メインは間違いなくSFだけど、しっかりと恋愛要素が入ってくる
『ローマの休日』を引用しての逃避行
2分間の行動範囲での試行錯誤が微笑ましい
そんなほっこりとした時間もありつつ、わりとシリアスな側面を見せたりもする
問題が同時多発する様はまさにパニック映画そのもの
色んな味がするのが何とも良い

『ドロステのはてで僕ら』のように何が起こってるのか?と思考を巡らせながら鑑賞するややこしさと爽快感は無くて、すんなり入ってだんだん虜になっていくような映画だった
舞台だけでは表現できないような映像の面白さを取り入れていると思うので、映像作品続けてほしいなぁ
第三弾、もしあるなら期待してます😊
タカ

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