イベリー子豚

リバー、流れないでよのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
4.4
「【でよ】に込められた祈り」
「【上田誠】式【時間跳躍】のすゝめ」
「黒髪乙女【ちゃんくぼ】京都陰陽(参詣)スタイル」
「《そうなんだよ貴船の冬は牡丹鍋なんだよ》」
「《あそこが、私の初期位置です!》」
「《ずっと風呂が終わらねぇんだよ!》
《こっちは雑炊が終わりません!!》」
「《リープとループは何が違ぇんだよ?》」
「《ゴメンねぇ~もう料理長には喋らせないから~》」
「《映画はもうイイって!こっちの方が映画みたいじゃん!》」
「《……そろそろ時間、動かそっか笑》」
「《何のお願いしてたの?恋愛成就??》」
「ポスターまで見事に技あり!
まるで舞台な【ヨーロッパ企画】マジックを
ご堪能あれ!!」





はい、テクニシャン。


「2分間」「京都の老舗旅館」「川沿い」
「季節」「キャラクターの個性と人数」


用意した材料を余すことなく活用して
最大限に魅力を引き出す
超・文学的SF群像コメディ。


最初、数回の「無駄打ちループ」が
ボディーブローのようにジワり続け
中盤以降の「秘密」「デート」を盛り上げ・後押し。

一見すると「ミニマムな結末」
「地味なクライマックス」も悪くない。


「ご当地PR」としても、文字通りの
「聖地巡礼」「パワースポット」としても
申し分のない面白さ。


「オジサン率高め」を除けば
舞台メインの経験豊富なキャストも味わい深い。


よもや
大河を制し、クセありミニシアター俳優へと
進化しつつある【ちゃんくぼ】の活躍も要チェックやで。


出来ることなら
寒い時期に観たかったけど
「川床じゃない貴船」を訪れてみたくなる
少し不思議なラブストーリーでした。




《名前からして貴船だもんなぁ~》