氷雨水葵

ミッション:インポッシブルの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

5.0
2023年リライト37本目

最新作公開までに全作予習①

◆あらすじ
イーサン・ハント(トム・クルーズ)が所属するスパイ組織’’IMF’’の作戦が、何者かの密告によって失敗する。

仲間を失い、1人だけ生き残ったイーサンは裏切り者の汚名を着せられてしまう。

イーサンは疑惑を晴らすため、新チームを結成しCIA本部に潜入するが―――。

◆感想
いよいよ最新作公開が約2週間後に迫っているということで予習開始!(なお、当日までに間に合うかどうかは不明)

さてさて、テレビ放送やサブスクで数えきれないくらい観た1作目。ブライアン・デ・パルマ監督の手腕&トムの演技&印象的なテーマソング&王道のスパイアクションなど、すべてがひとつになって素晴らしい作品に仕上がっています。

まず、序盤にトム演じるイーサンの変装シーンを持ってくるという妙技。初見の人はこの時点で「んん!?」と驚くだろうし、何より若かりし頃のフレッシュなトムを拝むことができます。『ア・フュー・グッドメン』よりも少し歳を重ねた、でも『アイズ ワイド シャット』よりは若くてっていう、イケイケなトムですね(笑)
そして、007のように耳に残るテーマソングを起用したオープニング!!作中のシーンがいくつも使われており、タイトルの出方も良い。このオープニングだけで、スパイ物というドキドキ感を味わうことができます!

本作の見どころは、イーサンがあの人、この人に変装するところでしょうか。パーティーのシーンでは少しの間、変装した人物視点で面白い。ほかのメンバーとの連携もあって、この先の展開にワクワクします。
ただ、小学生くらいに観たときは、この後の展開に驚きを隠せませんでした…。「イーサン!!」となるし、まだ序盤なのに仲間がみんな死んじゃって衝撃的だったんですよね。一つひとつの細かいシーンまでちゃんと覚えているから、やっぱり1作目は特別なんよな。
とくに、レストランでイーサンがガムを水槽に投げるシーン。天井からぶら下がるシーンもいいけど、個人的にはこのシーンが一番印象的。あと、割った電球(ガラス)を床にまくシーンね!

そして、続編以降ずっとイーサンを支え続けるキャラクター、ヴィング・レイムス演じるルーサー!!最後までめちゃくちゃ素敵なキャラクターで、今となってはすごく懐かしい&若い。どうしてもジャン・レノ演じるフランツが悪役に見える(実際そうだけど)。

CIA本部の金庫室に忍び込むシーンは映画史に残りますね。室温や音量、重量感知といった難関だらけなのに、常に冷静なイーサンすごい。「いや、バレるだろ!」「ヤバすぎ・・・」というシーンがいくつもあり、視聴者のほうが気が気じゃない(笑)てか、ダンローさんがずっとトイレと仲良しで不憫すぎるww
NOCリストのディスクで手品するイーサンかっこよすぎか!口もうまくて、答えを知っていてもヒヤヒヤするよぉぉ…。こういうお茶目でユーモアのある演出好き。ルーサーも地味に驚いてて面白い。

TGVに乗ってからの展開も面白い!!当時はもちろんびっくりしたし、久しぶりに観た今でも地味に驚く演出で、最後の最後にイーサンの十八番’’変装’’を見れる。すべてをわかったうえでの変装だけど「そういうことね!」となります。

テーマソングが流れつつイーサンが次のミッションに行く、という終わり方も良い。

イーサン・ハントの伝説がここから始まったのだと思うと感慨深い。スパイ映画王道の展開に加え、脳みそと筋肉を使ったシーンも多々あり、スリリングなストーリーも楽しめる。肉弾戦や銃撃戦はほぼないけれど、スパイ映画らしさを堪能できる作品だと思います。
氷雨水葵

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