シナリオが複雑で分かりにくかった記憶が強く、ただ当時は子供だったし今見ればしっかり理解できるだろう。そう思って観たが、大人になった今でも全然分かりづらい笑。
その原因は明確であった。真犯人のネタばらしのヒントが描かれた後も主人公はそれを逆手に取って作戦を継続する様に見せるが、それが主人公の意図的なのか、それとも実はそこまで気づいていないのか明確に示されない。そして犯人の嘘の証言と真実の映像を同時に流すという暴挙によって視聴者の困惑を誘う。
それがヒロインの正体を暴く為と分かっても、彼らの恋愛感情がよく読み取れず、そこまでしてヒロインの正体が重要なのか納得出来ない。
分かりやすいシナリオの描き方として何か重要な点が欠落している様に感じるのではあるが、そんなものは超クールなアクションとハラハラドキドキのサスペンスによってかき消される。
代名詞となった宙吊りのシーン。これは是非映画館で観たかった。あの無音の緊張感。映画館ではハンパ無かっただろう。レストランで疑いをかけられるシーンや武器商人との取引シーンなど一触即発の緊張感が堪らない。
そしてクライマックスに流れるメインテーマ、実に痺れる。
色々難ありのシナリオだが、ずば抜けて光るシーンが素晴らしく、よりアクション大作となっていくと言われる今後のシリーズも楽しみになる。
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(過去レビュー)
後世に残す様々な特徴的なシーンが目白押し。シナリオはかなり複雑だった様に思うが、もう一度見たい。
