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映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)のmichikoのレビュー・感想・評価

2.0
ドラえもん映画シリーズ33作目。
もう今更誰も疑問に思わないひみつ道具に敢えてフォーカスするという今までに無かった発想の作品。

いつもの異世界や別惑星での大冒険では無く、未来のひみつ道具博物館でのミステリーというドラえもんの原点と陸続きの話によりこれまでに無いリアリティのある作品となるか?と期待したが、登場人物やその思想に関してはかなりギャグ寄りであり、展開に関しても説得力は無い。ドラえもんのポケットを使わなくさせる方法としてポケットにスッポンが入り込んだから、を良しとする脚本はどうなのか。
また、ミステリーとは書いたが、犯人目線のドラえもん側が知り得ない描写も並行で描かれる為、犯人を全く隠してはおらず、ラストの「犯人はお前だ!」のシーンも、でしょうねという感じ。伏線もミスリードも全く活きておらず何故この構成にしたのか。
ドラえもんとのび太の感動話も入れるには入れたが、本筋とは関係無く取ってつけた感。

ひみつ道具の攻防に関しては分かる人にだけ分かるという展開の早さで、いくつかは分からなかったが楽しめた人は多いのでは。
あとギャグに関してはシナリオの流れに沿った必然的な笑いで、変顔とかドタバタで無くて楽しめた。
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