michiko

処刑人のmichikoのレビュー・感想・評価

処刑人(1999年製作の映画)
3.5
スタッフロールでここまで気分がぶち上がる作品はそうそう無い。
法で裁けない悪人を銃で裁く彼らは正義なのかどうか。それはこのマスメディアで支配された現代でも我々一人ひとりに平等に問い掛ける。その答えは家族でも友でも隣人であっても意見が分かれるかも知れない。それこそが人間であり、“すべては御心のままに”とは上手い事を言ったものだ。

事件現場での推理という刑事パートから始まり処刑人達の犯行パートに巻き戻る構成も面白い。そのルールを理解した頃にはクセになっているはず。

下品であり、悪ふざけが酷く、不快なシーンもあるが、どのキャラもキュートで愛らしい。彼らによってバイオレンスとコメディの相性が抜群である事が証明された。但し、その犠牲にて天に召される猫ちゃんは救ってあげたかった。
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