2018年タイの洞窟に取り残されたサッカー少年ら13人の救出劇をロン・ハワード監督が映画化。
本当のヒーローはスーパーマンのような特別な力も特殊な能力も必要ない。まさに身近に存在するヒーロー達のお話だった。
記憶にはあるけれど、つい最近の事故かと思えばもう4年も前の事。詳しい経緯は知らなかったけれど、今作を観て救出が困難を極めた事、奇跡的であった事を知った。そして命の重さを改めて痛感させられた。
コリン・ファレル、ヴィゴ・モーテンセン、ジョエル・エドガートン…
映画では自然な演技に徹して見えるとは言え、如何にも頼もしそうなハリウッドの名俳優が揃ってる故の特別な人達イメージが強いけれど、きっと実際の現場では更に泥臭く、生々しく、されど命との向き合い方は真っ直ぐであっただろう事を想像する。
気の遠くなるようなダイビングシーン、救出シーンは観てる側までもが時に息を止め、時に思いっきり空気を吸い込むかの緊迫感は尋常ではなかった。
町ぐるみで一丸となって命を救う為に出来る事を、すべき事をする人たち。
今の世の中に最も欠落してる事であると同時に世の中捨てたもんじゃない。