磨

告白、あるいは完璧な弁護の磨のレビュー・感想・評価

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)
3.5
密室殺人の容疑者と女性弁護士が、雪に閉ざされた山荘にこもって事件の真相を追う様を描いたサスペンス・スリラー。
スペインの鬼才オリオル・パウロ監督作品『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』の韓流リメイク作品。

ネタバレにはならないけど作品の良さを消し去ってしまいそうなので明言は避けるけど(宣伝によくある『ラスト○○分、あなたは完全に騙される』みたいな文言、台無しだと思うんだよね)、ミステリーサスペンスの妙味が随所に仕掛けられていて、さすがと唸る展開をみせる。

大半のシーンは会話劇とその裏にある心理戦がメイン。無駄を削ぎ落とし画としてはずっと淡々としているのに、グッと集中して観ていられるのは、脚本の良さも去ることながら、役者の演技力の賜物だと思う。ソ・ジソプとキム・ユンジンに感服。

韓国映画らしいバイオレンスな部分が鳴りを潜めていて個人的には少しだけ残念だったのだが、たまにはこういうのも悪くない。


そしてこのサスペンスにおいて渦中の人となる不倫相手。演じるのはナナ(AFTERSCHOOL)。日本のナナ(森七菜)も可愛いが、韓国のナナは超絶美人。《世界で最も美しい顔100人》2014・2015連続1位は伊達じゃない。
磨