EO イーオーの銀のしずくのレビュー・感想・評価

ロバが主人公だが、しゃべるわけではないし、表情は読み取れないし、尻尾で表現したりもしない。人間目線ではないところがいい。
ＥＯの運命は過酷なようでもあり、幸運なようでもあり、おまぬけであったりもする。数奇な運命ではあるが、流されているわけではなく、誰にでもついて行くが、どこからでも逃げ出す。

そんなロバの姿が、美しい自然（と人工物）のなかで描かれる。ずっと観ていたかった。毎日ＥＯとこの世界にいたい。

ロバの演技は、パルム・ドールならぬ、パルム・ドンキー賞に値する。