ラダ

クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのラダのレビュー・感想・評価

3.6
面白いとか面白くないとかではないんだ。大切なのは、鬼才デヴィッド・クローネンバーグ、御歳80歳にしてまだまだお盛ん!!ということ。

特異な世界観を観る側に押し付け、特異な性癖を観る側に見せ付ける相変わらずのスタイル。分からなかった…が正常であり正解なんだよ、多分。

痛みが消えた未来でおこなわれる、メスで掻っ捌いた臓器をくんずほぐれつする未来セックスとか、内臓の美しさをコンテストにしたりするけど、際どいモチーフの割に不快感は無し。今までの作品同様、この性癖に傾倒することは決してないけど、否定もしづらい意味不明な説得力は、流石のクローネンバーグと言ったところ。

正直まだ消化できてはいないんだけど、骨の椅子の座り心地の悪さは異常。そして踊るイヤーマン(耳夫)はもっと活躍して欲しかったな。クール過ぎる。
ラダ

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