イベリー子豚

希望と絶望 その涙を誰も知らないのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

3.4
「良いところは」
「映像作品として綺麗」
「BGM、ライブのハイライト、エンディングの選曲が絶妙」
「貴重な私服、レッスン着が見れる」
「個別インタビュー多め」
「イベント前後の裏側の緊張感、メンバーの様子が知れる」
「パンフレットにソロショットとインタビューが載ってる」
「上映時間が短い」
「気になったところは」
「【メンバーの打たれ弱さ】を強調しすぎ」
「運営の【何様目線】メンバー・ライブ管理」
「ストーリー性を感じにくく、ただの(楽しくない)密着動画になってる」
「ほぼ負の側面。マイナスプロモーション」
「やほっす『ラヴィット!』号泣事件ナシ」
「オードリーのインタビューもない」
「サトミツのインタビューも、モチロンない」
「パンフレットの素材がペラい。宣材資料なの?」
「上映時間が短い」


未だにポスタービジュアルが決定してないことが
最大の答え。

うーん……なんだかなぁ。

ファンじゃない人が観て

「なんやこのカワエエ女の子たちは!」
「しかも歌にダンスにメチャクチャ元気をくれるやないか!」
「アカン!今度はワシが【おひさま】になってみんなを輝かせるんや!」
「母ちゃん!1万円貸してくれ!一刻も争うんや!!」
「コラ!たけし!あんた、また夢みたいなこと言って……!さっさと就職して家から出ていきなさい!!」

……ってならないよねコレじゃ。

「アンチおひさま化計画」なの?

タイトル含めて全体的に陰鬱。

ライブの完成度、パフォーマンスで泣かされそうになっても
【実はあのとき……】の裏話が良くない印象ばかり。

シーンの切り抜き方に問題がありますね。

一切のフォロー、スタッフ側のインタビューが皆無。

だから
運営方針が「褒めて伸ばす。いつか出来る」より
「叩いて鍛える。やれば出来る。なぜベストを尽くさないのか」精神に思えて、まず嫌。

前時代の「部活中は水飲むな!」に近いです。

言わんとしてるコトは理解出来ますが
その後に続くエピソードが無いので
「今野氏は【シルク・ドゥ・ソレイユ】と勘違いしてるんじゃ?」
「テレビにラジオ、グラビア、連載……みんな並行してやってるのに仕事量、本人任せにしてない?」
「AKBの頃からショービジネスって進化してないの?」
の疑惑が最後まで払拭されませんでした。

碇ゲンドウが裏で糸引いてるのかよ?レベルです。
何考えてるか読めないし、冷酷で自分の主張のみ。

4期生募集への逆ステマなんでしょうか。

この映画を観てアイドル目指す子は相当な社畜候補生ですよ。

作品を通して
「何を伝えたかったのか」が分からないです。


ここはやはり
ミホ・ワタナベを主人公に展開するか
エンディング後のオマケを考慮するならキャップ目線、または名もなき新人スタッフの交流と成長記に
すべきでしょ。

純ドキュメンタリーでいくなら
せめてスタッフサイド、もしくは周りの大人(共演者)のインタビューも組みこまないと
【本当の裏側】とは言えなくないですか。

「あのときはキツかった、大変だった」
「おひさまに助けられてた、ありがとう」

こんなことはワザワザ映像化しなくても
ライブで十分、届いてるんですよ。

メンバーを均等に映すのは素敵ですけど
おかげでプライベートにも触れず
薄いダイジェスト集になっちゃあねぇ……。

年表を出来事順に追ってるだけ。
バラエティでも映画でもない。

テレビ東京かトーキョーFM、オテンキのり氏に監修
をお願いした方が良かったのでは。


やっぱり
「アイドルやヒロインには物語」を求めちゃうワケなのよ。


卒業アルバム・プレゼントだとしたら
悲しい思い出ばっかりだし
せめて卒コンまで待ってて欲しかったです。

ってか「東京ドーム公演・完全版」で良かったよ。


なんか本当に……あんまり……。


第3弾や他の坂道作品が同じ悲しみ生まないように
もう少しファンの声が届いたエンタメを
次は期待しています。