グレハニスト森田

呪詛のグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
2.2
ブレアウィッチ以来、何年かに1度出現するPOVホラー。
触れ合いが殆どない台湾発祥の作品である。

結論から申すとあんまおもんなかった。
内容の割に長尺で冗長に感じる。
実験映像的な冒頭でオチが読めるのがなんとも。
過去現在がザッピングして構成されている必要性もあまり感じない。
構造も演出も一時期流行った”精神的ブラクラ”の性質が高く、人によっちゃ気分を害すると思われるので、決して気分のい良い作品ではない

シチュエーション的に往年の洒落怖で話題になった「禁后」にかなり似ている。(名前を捧げる、髪の毛、鏡、見ると発狂などなど...)
ホラーでよくある発想って言っちゃそれまでだが、原案なんじゃないかと思うくらい描写が近かったのでそこだけちょっと気になるところか。
ただ「禁后」の実写化だとしても出来は悪いが...笑

最近で珍しくホラー作品が視聴ランキングで上位だったのでどんなものかと思ったらとんだ食わせ者だった。
”怖がらせ方”のバリエーションは様々だが、フィクションの枠を超えて精神性苦痛を誘発する演出は好きになれない。
比して韓国ホラーの出来が良いことを再確認したに過ぎなかった。