氷雨水葵

海上48hours ―悪夢のバカンス―の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

1.8
2023年56本目

サメ・・・映画・・・?

◆あらすじ
酒に酔い水上バイク2台を盗んで大海原に出た大学生5人。

しかし、最高のバカンスのはずが正面衝突してしまい、1人が大怪我を負う。

助けを呼ぼうにも圏外、そのうえ浮気騒動まで勃発、さらにはホホジロザメに囲まれてしまい―――。

◆感想
劇場で観るか渋った本作でしたが、なるほど観に行かなくて良かった。多分恐らく1%くらいの割合でジャンルはサメ映画だと思うけど、う~ん、にしても微妙。サメによる襲撃シーンはいくつかあるものの、いかんせん出番が少ない。本編のほとんどは、バカなティーンたちのどうでもいいシーンばかりで、浮気が発覚したとか、1人でボートを探しにいった挙句戻ってこないとか、結局度胸のない最低男だったとか、そんなのどうでもいいねん!!サメによる華麗なハンティングを見たいんだよぉぉ。ずっと身内の問題ばかり描かれていて、正直お呼びじゃない!大した伏線もなく、何よりハラハラドキドキがない。ゆえに犠牲になっていく流れもテンポが悪く、ワクワクできない。あ、でも餌食率は良し。グロ演出も良し。
登場人物たちにしても、ヒロインの1人が巨乳だったのはいいんだけど、顔はそんなに可愛くないし、むしろナタリーのほうが可愛い(ただし胸は小さい)。彼氏は本命以外に3人と関係を持っていると言うし、マジ万死に値する。しかも、海に入ったものの「やっぱり無理だ」と言う始末。こんなこと言ったら元も子もないけど、なんでこういう作品では男性じゃなく女性のほうが強いんだろうね(笑)ナタリーのほうがよっぽどかっこいいよ。

本作で唯一よかったところは、終盤のジェットスキーが直ってからの展開。やっと助かる!というところでサメ🦈ちゃんの追撃。きれいな海とホホジロザメの描写がよく、浮気彼氏が派手に血となり肉となっていくのは気分が良い。

てか『海底47m』の製作陣とはいえ、原題『Jetski/SHARK BAIT』を『海上48hours ―悪夢のバカンス―』と訳すのはどうなんだろうか。あたかも続編的な、関連作ともとれる印象の邦題だけど、全然そんなことはない(笑)
氷雨水葵

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