話も普通で役者もそんなに演技が上手い訳でもなく、描写不足なところもあって、演出もベタすぎる。
令和らしいといえばよく聞こえるが、その分よくある話で、しかも何の捻りもない。
せめて何かオリジナリティがあればまだよかったけど、最初の方で一つ欠けたパズルが出てきた時点でオチもやりたいであろうことも全部読めてしまったし、その想像を超えることもなかった。
短編だからとか関係なく、彼氏との関係性の変化は描写不足だと思う。
時間経過のシーンで、もう少し日常生活で会話が減ってきてるような、すれ違ってる感じの演出をすればまだ伝わっていたけど、それが曖昧だったために、なぜ冷めたのかが分かりづらい。
パズルのこととか、話しかけるタイミングが衝突したりとか、いろんな演出がベタなのも見応えを感じなかった。
まあここは役者の演技力の部分もあるとは思うけど、それにしてもベタすぎて最早ダサい。
演技力に関しては、なだぎ武がコントっぽいのも問題ではあったけど、まだその方が見慣れているからかマシに思えた。
それから、石川県が協力してくれているようだけど、せっかくだからもっと石川県らしい景色を出した方がよかったと思う。
最後にエンドロールで出てくるまで分からなかった。
全体的にベタをベタな演出で見せて、しかもそのレベルも高いとは言い難い映画だった。
