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DEAD OR ALIVE FINALのsayaのレビュー・感想・評価

DEAD OR ALIVE FINAL(2001年製作の映画)
3.5
西暦2346年、横浜市長が薬によって市民の生殖能力を奪い、人口を抑制して社会秩序を維持しているという物語です。
人口爆発によって環境が破壊された過去の悲劇を繰り返さないためという名目ですが、大国が少数民族を根絶やしにしようとしている現実の政策も連想してしまいますね。
このシリーズを球種で例えるなら3作目はフォーク、犯罪映画で始まった映画がついにSFになってしまいました。
香港で撮影された無国籍風の横浜、生き残りのレプリカント、どう考えても『ブレードランナー』です。
登場人物がそれぞれ別の言語で喋っているのに意思疎通ができています、さすが未来ですね。
同性愛者の市長が異性愛者を迫害する構造にもなっていて、三池映画の男臭さも極まった感があります。
愛する人との子供を作れない絶望、レプリカントの悲しみ、そういう負の感情が絡まり合って最終的に辿り着く結論が、アレの大きい奴が最強という話ならシンプルで潔いです。
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