グラビティボルト

ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブルのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

3.7
お久しぶりのアルフレッドソン。
若干ウトウトしたが、堅実に巧い画面捌きに引き込まれる。
屋根伝いに走る窃盗団の一員と、施設内部の様子を見に行く警備員をワンショットで収めたり、格好良い。
最初に失敗した縦軸の移動をラストの作戦でリベンジするのも王道。

ルーズでお洒落、には済まない物質感、テクスチャ(手触り)が強く残る映画でもあった。
終盤、高層ビルの地下にある石を盗む為にダクトを高速降下する訳だが、その際に壁面を破壊する自作の銃器とか、主人公が捕まった時に
「クリーピー」的にパッキングされる肉工場とか。
生々しい暴力を匂わせる部分と、
悪の組織の基地が「サンダーバード」みたいな嘘っぽさに覆われていたり、絶妙。