『MIRRORLIAR FILMS』一応のラストシーズン……
になるのかな??
世間の「さよならコロナ」が
企画コンセプトとの解離も始めてるので
この4期目で区切りがつくのも趣深いですね。
前3期と同じく
「最前線」「ザ・新人」「俳優出身」から
バランス良く選出された監督と作品。
主観の生意気目線ではありますが
まとめて振り返ります。
『名もなき一篇・東京モラトリアム』:4.2
圧巻。
ファーストカットから引き込まれる。
少ない会話と最小限の説明から徐々に展開される
物語と気付かされる「色」の演出。
BGMとのマッチングもエグいけど本当にまず
「画」の美しさが今回の中で別格。異次元。
スタッフクレジットで監督名を確認するまでもなく
現在の邦画界のトップオブトップ。
『バイバイ』:4.0
鼻くそ……いや、ホクロかい!笑
仕掛けが上手。
絶対に大人が描いてる(ハズの?)子どもの写生パラパラ漫画からの切り替え。
オフビートの冗談と無表情の皮肉が心地よき。
年齢差が少し気になるものの
間違いなく好きなタイプのコメディ。
『星ニ願イヲ』:3.5
やりたいことは分かるけど……。
全体的なテクニック、演出が追いついてない印象。
もっとグロくて胸クソで流血しててイイ。
主人公?の男性の顔がとにかく不穏。
別枠でサイコホラーを作れそう。
『BEFORE/AFTER』:3.6
お笑い感性の違い。
物語としては感心するけど
会話ノリがコテコテ、小劇場っぽくて苦手。
「コロナ」を正面、そのまんまからアプローチ。
『シルマシ』:3.3
概念系は苦手。
画も暗けりゃ話も暗い。
寝不足でこのウィスパー&スローペースは地獄。
伊東蒼嬢の魅力単独での突破は……断念。
『女優iの憂鬱/COMPLY+-ANCE』:4.5
【沈黙の金曜日】!
まさか、劇場スクリーンで平子氏のアレが観られる日が来るとは。
とにかく不謹慎で低能で脱力系。
やっぱ斎藤工しゃんは変態なんだな、って分かんだよねぇ……笑
『おとこのことを』:3.5
カメラワーク、構図……
「何をどう撮るのか」がめちゃめちゃキマってる。
流石、修羅場をくぐって来た姉さん俳優。
夫婦の信頼度がカメラ越しに伝わってくる。
ただストーリーは普通。
同じスタッフで別の原作を撮って欲しい。
『THE NOTES』:3.2
なぜ外国人同士の物語にしたのかが不明。
他者との壁を言語コミュニケーションで表した、
……のかどうかは存じ上げないけど
イマイチ、活かしきれてない。
設定に溺れて本質を見失ってる感じ。
お隣さんの声が聞こえるほどの壁で
楽器をあんなに演奏してイイわけがない。
ファンタジーにしては煮え切らないし……なんだろう。
『Good night PHOENIX』:3.4
またも概念……ってなワケじゃなさそうだけど……。
センスがすごい。
パッチワークのような不思議な映像体験。
もしかしたら
彼女はMVやプロダクトCMの監督の方が向いているのでは。
カメラが大好きなことは間違いない。
……以上です。
順番をミスってたらスミマセン。