イベリー子豚

金の国 水の国のイベリー子豚のレビュー・感想・評価

金の国 水の国(2023年製作の映画)
4.8
【ジブリ】でも
【新海誠】でも【細田守】でも【押井守】でもなく
【ドラえもん】【クレヨンしんちゃん】とも違う
(『ちびまる子ちゃん』っぽさはある)
今年公開作品一本目の
「このアニメ映画がすごい!!2023」。


政治、経済、文化、地理、歴史、戦争、親子、姉妹、
誇り、忠誠、裏切り……。

全ての要素をバランスよく
かつ、分かりやすさ親しみ深さは前提とした
「どこまでもピュアで壮大な【ラブストーリー】」。


え、コレって……
僕が観たかった『レジェンド&バタフライ』じゃない??

気持ちの良いデフォルメとギャグ、
ルッキズムの先の心の距離。

何より主演の二人が素敵。

上手いとか違和感が無いとかじゃなくて
ただ素敵。

音楽も最高にオーケストラだし
エンドロールまで愛しかない。


そう、『鹿の王』とは
クリエイターズ・ラブの濃さが違います。


僕は定番のお一人様でしたが
カップルはもちろん、親子での鑑賞も激オスス。


世界中で義務教育に採用したら
もう少し笑顔の増える未来が来そう。


フランクでチャラい第一印象だけど
仲良くなったら
義理人情に厚いのにいつでも冷静。
包容力しかないのにどこか寂しげ。
でも結局、笑顔が最高に可愛いから大好き。

そんな不思議で温かい傑作でございました。