バナバナ

金の国 水の国のバナバナのレビュー・感想・評価

金の国 水の国(2023年製作の映画)
3.3
貿易で裕福なアルハミトと、貧しいが豊かな自然と水に恵まれたバイカリは隣接しているが、何度か衝突し、今回の停戦ではアルハミトは国一番の美女を嫁に、バイカリは国で一番賢い若者を婿に、お互いの国にやることになった。
しかし、両国の領主がそれぞれ送ったのは子犬と子猫。約束を反故にしたのだ。

だが国境近くの離宮に住むアルハミトの93番目の王女サーラは、偶然バイカリの青年ナランバヤルと知り合う。
2人はそれぞれ子犬と子猫を送られた張本人だった。
本当に賢かったナランバヤルは、両国が得をし、共存できる秘策を戦争反対派のアルハミトの長姉姫レオポルディーネや、左大臣サラディーンに提案し、彼らからは承認を受けるが、頭の固い王の一派から命を狙われる様になるのだった…。

レオポルディーネが叶姉妹みたいに色呆けしている意地悪な女かと思ったら、意外な事に政治手腕があり、ちゃんと後ろ盾になってくれたので安心して見ることができた。
元々少女漫画が原作だそうで、なんでアルハミトは強国なのにバイカルを侵略しなかったのか、など疑問はあるが、
若い世代は戦争に辟易している、というところは面白かった。

両国が平和になるベストな方法は何かを考えられるナランバヤルと、ちょっとぽっちゃりしているけれど、心優しい姫サーラが自然と惹かれ合うところも美しい。

気持ち良く観られる作品でした。
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