広島カップ

女経(じょきょう)の広島カップのレビュー・感想・評価

女経(じょきょう)(1960年製作の映画)
3.9
当時の大映の看板女優である若尾文子(27)、山本富士子(29)、京マチ子(36)がそれぞれヒロインを務める短編三本の連作。※カッコ内は撮影時の年齢

三人揃ってとても綺麗でシタタカでセクシーでキュート。年齢を見ても脂が乗りきっている頃の作品で、他作品に三人のうち二人が共演している作品はあるが、三人まとめて観れるのは非常にお得感が強い。

一話に一人ずつ出ているのでそれぞれの特徴が際立っている。しかし似たような所もあって貫禄というか人生経験値で長女が京、次女が山本で三女若尾と遠く離れて別々に暮らす美魔女三姉妹と言ってもいいような雰囲気もある。

撮影は当然別々だったのだろうが、お互いに本作内で他の二人に対して対抗意識はあったのだろうか?
若尾には「そんなの関係ないわよ」という尖った感じを、山本には「私が絶対一番ね」という鼻の高さを、京には「若い人達に負けるわけないじゃないの」という余裕を観てとれた。
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