広島カップ

八つ墓村の広島カップのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1996年製作の映画)
2.8
1977年製作の「八つ墓村」は野村芳太郎監督作品で松竹映画ですが、1996年製作の本作は市川崑監督でなんとなく横溝正史シリーズの角川映画っぽいですが東宝映画。

野村版を既に観ていて犯人を知った上での鑑賞だったので、興味は必然的に他の事の方に行ってしまいました。
つまり両作の出演俳優の比較です。

柔道の団体戦風に見てみると...
【対戦者の表示は前が松竹、後ろが東宝】

🥋先鋒戦(寺田辰弥役)
萩原健一vs高橋和也
スクリーンに高橋が出て来た途端に「これは違う」と感じてしまったほどで萩原の秒殺圧勝で松竹の先勝。
[決まり技:出足払い]
松竹1勝、東宝0勝

🥋次鋒戦(森美也子役)
小川真由美vs浅野ゆう子
本作の色気の部分を一手に背負う森美也子役だけれど、これは問題無く小川が圧倒した。何故浅野が次鋒に起用されたのか理解に苦しむ。
[決まり技:体落とし]
松竹2勝、東宝0勝

🥋中堅戦(磯川警部・轟警部役)
花沢徳栄vs加藤武
「よし!わかった!」の決めゼリフはその他の市川監督の横溝作品同様にわずかに加藤の方が似合っていると思う。
[加藤の優勢勝ち]
松竹2勝、東宝1勝

🥋副将戦(多治見要蔵役)
山崎努vs岸辺一徳
悪どい田舎の助平親父としての存在感は岸辺の方が強い。両者共に細いのだが岸辺のあの目は反則に近いくらいの助平感を醸している。
[決まり技:蟹挟み]
※トレードマークの頭の二本の懐中電灯は蟹の目のように見える
松竹2勝、東宝2勝

🥋大将戦(金田一耕助役)
渥美清vs豊川悦司
両作共に人がよく死ぬしその度に安っぽい血糊が大量に出ますが、そんな作品には全く渥美は似合わない。
二人のうちフケが沢山ありそうなのはロン毛の豊川の方ですけれど彼もまたフケよりもキューティクルの方が多そう。やはり一番痒そうに頭を掻けるのは過去作の石坂浩二ではないでしょうか?
正直言って二人共に金田一耕助役は似合わないのではないかと思います。
引き分けでしょうか?
[決まり技:]
松竹2勝、東宝2勝、1引分け
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