今月、本作の為にWOWOWに入ったと言っても過言ではない、めちゃくちゃ観たかったやつ…案の定、めっちゃ良かった！！
エロ雑誌の編集部の滑落を描く話です。まさにエモ系…お仕事ドラマの側面よりも、個人のエモが強いと思います。でもかなりクリエイターの喜怒哀楽(というか哀しかないかも。。)も出ていて、ハケンアニメ！の裏と思ったんですが、wikiを見たら映画評論家さんが同じ様な事を言われていて、びっくり＆しっくり。
序盤の劇伴で、これいいやつ！と思った。
その曲は普通のインストだったんですが、音楽は複数の方が担当されているようで、ラップっぽいのがあったり、歌詞のある曲とかも結構お洒落。
東京に憧れ感のある人なら、映像も含め余計ハマると思う。(ちょいちょい都会の街並みが遠景で映ります。それが素敵)
役者さんは主演の杏花ちゃんとカトウシンスケさん以外は全く知らない方ばかりでした。ですが！そんなことは関係ないくらい、作品が良かった。
元々自主製作だったんですね…それを日活が拾ってくれたみたいです。プロデューサーさんが実際に成人雑誌の編集者だったそうで、なんか妙にリアル感があった。
主演が若い女の子なので、女性でもかなり観やすいと思います。
個人的には向井さん役のヤマダユウスケさんがとてもよかったです。ライダー系御出身なんですね。カッコイイ…
あと、カトウシンスケさんがめっちゃいい役でよかった！
杏花ちゃんはドラマ「I''s」で知って、そちらでは結構惑わす系の役だったのでエロ雑誌と相性良さそうと思っていたら(彼女だけ出演を知った状態で観ました)、物凄く一本気なキャラクターで、それがまた良かったです。
途中、えっ！？と思うようなシーンが入る。
そこだけちょっとR指定っぽい。
全然露出はないけどグッと来てしまった。(私はエロが好きです！笑。というか絡みが好き。本音、本当の事だと思えるから)
そのシーンが、めちゃくちゃ効いていてよかった。
舞台がエロ雑誌なのにPG12のせいで、編集部内のあらゆる紙にやたら「ぼかし」が入っています(笑)それがちょっと違和感あったけど、実際の生身の裸はほとんど出てきません。制作側はPG12を死守したかったようで「（エロ本のエロの部分はAVメーカーの提供なので）裸を見る機会が全くない」ということのオマージュだそう…なるほど。
この点も女性が観やすいと思った理由の一つです。
凄く面白いか…と言われると、多分、そんなに面白くない。(特にエンタメ系が好きな方には)
でも、エモ系が好きな人ならハマると思う。
終盤のコンビニのおじいちゃんに泣いた。
必要としてくれる人が居るって、いいね…
コアな作品が好きな方におすすめです！
