正直なところ、昨今のクィア映画の氾濫ぶりに辟易していて当初は見るつもりはなかったのですが、
鈴木亮平のインタビューや舞台挨拶の涙に
押し切られ鑑賞しました。
結果、鈴木亮平に尽きる。
もちろん、氷魚くんも阿川さんも素晴らしいのだけれど鈴木亮平を据えなかったらこうはなっていなかっただろうと。
間違いなく今の日本映画界のトップオブトップの俳優さんだと改めて思いました。
とにかくネタバレなしでご自身で余白を味わい、特にタイトルにもなっている「エゴイスト」について存分に考えていただきたい作品なのでキーワードのみで。
ファッションは鎧
出会ってしまったのだから仕方ない
なかったことにはできない
「これは自分のわがままなので」のセリフ
1,000円の柿と198円の梨の逡巡
男性同士の描写やワンシーンワンカットゆえの映像の揺れなど苦手な方は少なくないと思います。
でも、私には「愛」や「死」についてとことん考えさせてくれる
忘れられない1本になりました。
自分というフィルターを通して別の人を生きる俳優さんにはご本人の知性や品位が土台になければ通用しない、知性と品位あふれるキャスト3人を見てそんなことも感じました。
