yuu223

怪物のyuu223のネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

公開翌日、レイトショーにて。
カンヌの速報で「おおいなるネタバレ」の
被災にあったので急いで鑑賞。
今回はスコアなしでレビューします。

坂元裕二さんの「あまり喋らせない」
脚本と超一流の素材を超一級に編集する
是枝裕和監督のすごさ、子役達の
輝きと演出、そして坂本龍一さんの
劇伴をこれでもかと堪能出来る作品でした。

side母親、side教師、side子供の
3部構成でそれぞれの立場での
バイヤス、思い込みが真実の歪みを
生むということを回収してくれる構成です。

「意図せぬ攻撃性=加害者」
「それぞれの保身ゆえの断絶」
「同調圧力」「人を介すことにより真実が
曲げられていく経緯」
そして、「人のなかの無自覚な闇」
これが怪物なのでは?というのが個人の
考察です。

学校の中の子どもにとって
友達か先生のせいにすることしか
自分と自分の大切なものは守れないし、
子どもってしょーもない嘘つきますよね。
それに「手びれ尾鰭」を付けて
歪曲するのは、大人。

そこで飴は食べないでしょ!とは
思うが、瑛太はその負のスパイラルの
ど真ん中に入ってしまった象徴かと。
高畑充希の胸糞悪い演技もさすが。

田中裕子の坂本作品の怪演、再び。
音楽室でのセリフが私の中では
作中のベストでしたが、旦那さんとの
面会のやり取りとスーパーの
足ひっかけ、解釈が難しいですね…。

side子どもでの感情、
感覚の揺り動かされる感じが最大の
見せ場であり、素晴らしい。
11歳の男の子。母親を乞う彼と
母親に気を使いすぎな彼との
やりとり。「普通」「男らしさ」「幸せ」
って何?

ラストシーンは評価が別れそうですが、
みずみずしく、美しいカットと
坂本龍一さんの音楽にのって
お気に入りの映画が浮かぶのでは?
ちなみに
私は「スタンド・バイ・ミー」でした。

まだまだ咀嚼したい作品ですので、
しばらく浸りたいと思います。

安藤サクラ、またクリーニング屋?
是枝さんは嵐が大好き。
あの大人っぽい女の子は湊くんが
好き?嫌い?
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