ゆきえ

そばかすのゆきえのレビュー・感想・評価

そばかす(2022年製作の映画)
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恋愛したいと言う気持ちが湧かない。
だからって寂しくないし、ひとりでも十分幸せだ。
と言う価値観を持った蘇畑佳純(そばた・かすみ)を軸に、
アセクシュアルについてだけ描くのではなくて“人にわかってもらえない”と言うもどかしい感情を真っ直ぐに映し出した作品。
それってどんな人でも感じたことのある経験だと思うので色んな人が共鳴出来るんじゃないかなと思います!

多様化が謳われるようになった昨今、
普通が軸にある上でのそうじゃない人達を受け入れようと言う概念に違和感を感じていたので、そこを繊細に掬い取ってくれていて感動しました。

主人公・佳純を演じる三浦透子さんは
透明感があって、凛としてて、どのシーンも絵になるのに、身近にいそうな素朴な空気感と佇まいが魅力的。
美しいチェロ演奏シーン。
可憐な声で歌う主題歌。
どんだけ多彩なんですか。
三浦透子主演映画もっとください!!

あとね、最高の前田敦子が観れます!
こう言うあっちゃんが観たかった!が詰まってました。
どんどん魅力的な女優さんになってて目が離せない!

同じ感覚を持った人がどこかにいると気付けただけで心が軽くなる。
友情出演の北村匠海さんが演じる職場の後輩が佳澄に渡すラストの台詞は観ている私もプレゼントを受け取ったような気持ちに。
私もこの言葉を大切にして生きていきたいなと思って観終わった後、すぐにメモしました!
心にも刻みました。

2022年公開の邦画で一番好きな作品で年明けにももう一回観に行っちゃった✨
沢山の方に届いて欲しい作品です🎁
 
ゆきえ

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