ゆきえ

生きててごめんなさいのゆきえのレビュー・感想・評価

生きててごめんなさい(2023年製作の映画)
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藤井道人プロデュース最新作

駄目人間って他人や社会が勝手に貼ったレッテルに過ぎない。
“生きているだけで偉い!”
「生きててごめんなさい」と思ったことがある人、生きづらさを感じている人に観て欲しい映画。

出版社の編集部で働きながら小説家を目指す修一と、何をやっても上手くいかずいくつものアルバイトをクビになる莉奈。
社会に適応出来ない莉奈を修一が支えているような同棲生活だったが、あることをきっかけに莉奈が修一と同じ出版社で働くことになる。
2人の関係性は徐々に変化していき…。

冒頭のシーンが素敵過ぎて一気に引き込まれました!✨
画がめちゃくちゃ綺麗だし魅せ方も面白い!!好きぃ😍

修一と莉奈が仔犬カップルって感じでめちゃくちゃ可愛いんだけど、
一緒にいない方がお互いの為なのかもな…と言う危うさが常にある。

莉奈ちゃんは穂志もえかちゃんが可愛いから
説得力がある笑
可愛いから成立してた部分絶対ある。
見た目だけの話じゃなく。
打たれ弱くて急にグズグズ泣いちゃう所とか駄々っ子みたいになるのリアルだったなぁ。

修一は黒羽麻璃央さんの演技が上手くてどんどんモラハラ男みたいに見えちゃうけど、
同じ職業に就いてしまうと
上手くいかなくなるのわかるなぁ。
経験もやる気もない恋人が自分のフィールドに突然入り込んできて上手くいっちゃったらそりゃ焦るし悔しいよね。

莉奈は修一がいないと生きていけないような状況だったけれど、
修一もまたそんな莉奈の存在に支えられていたんだろうな。
バランスが崩れたことで自分自身や相手に芽生えた感情を自覚していく姿がとても苦しかった。

だけど、夢や仕事があってもなくても生きづらさを抱えている2人に反して、全編を通して優しく温かい灯りが印象的でした。
私達もこんな灯りに包まれて生きてるんだって思いたい。

樹里&菅田将暉主演
『生きてるだけで愛』を観返したくなった。
併せて観て欲しい作品。
ゆきえ

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