「Xのおばあちゃんは確かにキャラ立ってて怖いけど、前日譚やるほど魅力的なシリアルキラーか…?」と思いつつ鑑賞していたら、前日譚の時点で相当やべーやつで驚きました。
『X』に出てくる「ブロンドが嫌い」という台詞の背景には、こんな過去があったんですね…。
1910年代当時に流行していたスペイン風邪へのフラストレーションは現代のコロナ禍を連想させるし、決して「100年以上前の社会が舞台」だけで済まされない、人間や社会の歪みを感じられました。
パールの前から立ち去る奴ら全員ウソが下手すぎるというか…どうやって逃げるのが正解なんですかねあれ。
あと個人的に一番「ふざけんな!」と感じたのは、エンドロールのクレジットの目線誘導ですね。
ラストシーンのパールの狂気的な笑顔が数分間続くというとんでもねえ絵面なのですが、ご丁寧に彼女の「目線」の部分には一切の文字や記号が入らないようになっている辺り、監督の悪趣味(褒め言葉)が際立っていて最高でした。