「とんでもない胸糞映画」と聞いて観てみたら、確かに結構な胸糞映画でした…。登場人物が（表面上は）悪い奴ではないけれど、全員致命的なクズ要素を1つは持っているのがキツいです。
なんなら、序盤から捲し立ててた河合小夜が、一番マトモに思えてくるから不思議です。
とある事情で地元を離れた主人公・小夜の元に姉から「結婚する」という連絡が入るシーンから始まり、その結婚相手を知った紗夜はとんでもない動揺を見せます。思わず、昔の恋人だったのかな…と考えてしまいますが、その後次々に明らかになる真実や、田舎社会の閉塞感が見えてきて、胸糞のオンパレード展開になります。
序盤〜中盤にかけて「マトモな常識人」に見えていた人たちの本性・本質が明らかになっていくのは、ショックを超えて爽快感すらありました。
そして中盤に出てくる小説家志望の女性、めっちゃウザい演技してて良いな〜と思ったら、『カメラを止めるな』でも同じく、小賢しい役を見事に演じていた人だと気づき、流石のポテンシャルと感じました（褒め言葉です！）
