娘の死の真相を突きとめるべく一人の男がロサンゼルスへとやって来る、というところから始まる話。スティーヴン・ソダーバーグによるリベンジ系クライム映画。
カット割り多めで細かく場面が行ったり来たりする、なんだか独特のテンポ感があるんだけどこれはソダーバーグ作品で言うところの『オーシャンズ12』とかそこらへんっぽい。主演がテレンス・スタンプで、今作に出てくる回想っぽい場面、その若かりし頃の映像というのを他の映画の場面から取ってきてるらしく、これはなんとも斬新、てかそんなことできるんだね、権利の問題とか大丈夫なんかね、ってのはまぁいいとして。『イージー・ライダー』などのピーター・フォンダ演じる業界の大物、殺し屋などが関わってきつつ、父と娘の過去や思い出にも焦点を当てながら物語が進行していく。
ちょっぴり特殊で、ちょっぴりスタイリッシュな感じも見えて、また上映時間は90分もないんだけど、ちょっと退屈ってのが正直なところ。つまらないというわけではないんだけど、ね。これは描写なり雰囲気なり「自分にはあまり刺さらなかった」と言い換えておこうかな。なんかでも全編通してサラッとカラッとしてるのはソダーバーグらしいし、彼の他の作品でハマった人はとりあえずフィルモグラフィーを制覇するためにでも見てみるのはいいかもねー。おしまい。
