こぅ

イギリスから来た男のこぅのレビュー・感想・評価

イギリスから来た男(1999年製作の映画)
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久々の再鑑賞。1¥DVD再び〜

【ハード・ウェイ】のレム脚本、スティーヴン・ソダーバーグ監督による、
2大スター共演の【クライム・アクション】。


9年間の刑務所生活を終えて出所した初老のウィルソン(テレンス・スタンプ)は、そこで娘、ジェニファーの事故死を知らせる封書を受け取った。
娘の死に疑問を抱いた彼は、封書の差出人の住所であるロサンゼルスへと赴くのだが…。


★脚本
OPクレジットバックから
テレンスをフューチャーした進行。
フラッシュバックする機内と少女。
プロットはシンプル、ジャンルも状況もパートナーもターゲットも明確に分かる滑り出しの良さ。
シンプルさ故か、フラッシュバックを多用、フォワードも混合のハイブリッドで観せる。
一連の会話の中で、
場所が違うテイク/シークエンスを織り交ぜて繋げたり、巧みな編集は S・ソダーバーグ節炸裂!と言おうか。
悪く言えば、観辛く/拗らせている 訳だ。

パートナーが止めなければ、速攻でターゲットを撃ち殺して 30分で終了!していただろう物語。
中盤過ぎに若干流れが変わる。

回想という形で
若かりしウィルソンがセピアで挿入されるが、【夜空に星のあるように】からの引用(ラストカットも)。

クライマックスは、
テリー(ピーター・フォンダ)が娘を死なせた/殺したと確信するウィルソンが、追い詰めて真相を聞き出す、、
テリーのキャラを見ていたら結末も納得するだろう。

締めは、
後味悪くなく、静かなEDロール。


★総評/見どころ
地味な邦題だが、間違いは無い、寧ろ良い邦題。
’60年代クライム劇のオマージュというから、話はシンプルで、当時のスターアクターのテレスタを起用し、そのムショ上がりキャラ/行動も大胆ストレートで、キレたら反撃に 銃をぶっ放す/無鉄砲 をするのもギャングの如し!
それが痛快でもある。

佇まいだけでも
スーパークールなテレスタ(60)の 燻し銀 を観る作品だろう。
それが目当てなら鑑賞を強く推そうか。
ただ、クライマックスの銃撃戦に彼が不参加というのは残念⤵︎
対照的にテリーのキャラは、ラスボスとして弱い/優しいし、クライマックスもカッコ悪い⤵︎
側近のエイヴリー役に【バニシング・ポイント】のバリー・ニューマンを配置。
テリーの新彼女役のアメリア・ハインル(26)はミラジョヴォ系で魅力的だったが、脱ぎは無し⤵︎
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6a/Amelia_Heinle_2014.jpg

普通に撮ったらフツーのジミーな脚本をテレスタとスタイリッシュ演出でカバーした、スティーヴン監督のセンスがキラリと光るnoir小品だ。


*オマ毛
トレーラーから渋すぎる
https://youtu.be/a_z2DzjXsWk?si=zQO08mqqtWfTBcOt
こぅ

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