原作未読。
朝井リョウ原作の映画といえば「桐島部活やめるってよ」という金字塔がある。監督が違うのであまり期待せず、でも河合優実さんが出てるし一応観ておこうという感じ。
もうすぐ卒業する4人の女子高生の群像劇。ぼんやりとした日常系かなと思ったら、案外ちゃんと事件が起こる。
なんだけど自分の場合、高校と大学が繋がっててほぼ100％みんな同じ大学に行くのと、都内だったのと、女子校でおじいさん先生しかいなかったので、残念ながら卒業式にまつわるドラマチックな感情を全く持ち合わせていない。4月から私服になって違う校舎に行くねーくらいの感覚しかなかった。自分にとっては中学卒業の時の感じの方が近いかも。何にしろ、この映画の登場人物たちもこの映画に共感する人たちも、こんなにいろんな気持ちがないまぜになる日々があって少しうらやましい。逆に地方（都会に出る出ない問題がある）の共学出身の人には刺さりやすいかも。
クライマックスで軽音部の卒業ライブがあって、ハードルがかなり上がってどうなることかと思ったけど、上手で大丈夫だった（下手で観てるこちらが恥ずかしくなるという事態にはならなかった）。ちょうど良い塩梅の上手さだった。
藤原季節、どこにいたのか全然わかんなかった。イケメン先生だった。キャラクターの存在感はものすごくあるのに、藤原季節感は消してて俳優ってすごい。
河合優実さんは最後のシーンの息遣いが素敵だった。彼女が着てたブレザーは彼氏のだったのだろうか（ポスターで二人ともブレザー着てるので多分違う）。
事件は一応起こるし、何気ない日々が尊いのもわかるけど、冗長だったかな。
全員乗ってる自転車がクソダサだけど、山梨はああいうハンドルの自転車が主流なのか。
