続編製作の噂が上がったまま、あっという間に13年経ってしまった。公開時、僕は大学生。今ではすっかり社会人になってしまった。当時大阪に新しくできた満席のIMAXシアターで、重たいメガネをかけながら観て、たまに疲れて外して、めっちゃダブってるやん映像…となってまた着けて、を繰り返した3時間弱。そんなことばかりなんだかハッキリ覚えているが、肝心の本編については正直うろ覚えなシーンは多かった。
いやむしろ「こんなシーンあったっけ？」ではなく「こんなシーンだったっけ？」という発見が多かった、というべきだろうか。とにかく解像度が格段に上がっているため、観ているだけで楽しい。テクノロジーは確実に前進している。改めて、13年という月日はただいたずらに過ぎていたわけではなく、来たる続編に向けて膨らみ続けるキャメロンおじさんの野望を叶えるために必要な期間だったのだと思わされる。
ちなみに内容に関しては、正直あまり気にしていない。環境破壊？領土侵犯？ノンフィクションの世界でも当たり前のように起こってしまっている人間たちの愚行についてのアラート？いやもう、この世界観自体が超ファンタジーなので、そんなんどうでもエイワ。
それにしてもあのシブトイ鬼将軍。今見るとまるで、あらゆる組織にもいる「プライドだけで意地でも居座り続ける老害」を映しているかのようです。……自分もすっかり社会人になってしまった。
