『A』、『A2 』など社会派ドキュメンタリーの森達也監督が、関東大震災直後に千葉県福田村で起きた実際の虐殺事件を映画化。
1923年9月1日に起きた関東大震災後、朝鮮人の武装蜂起、放火、投毒などの流言が広がる中、香川県被差別部落から福田村に来た行商団が朝鮮人と決めつけられ自警団に殺害された悲劇を描く。
福田村事件では、香川県にある被差別部落出身の行商人が殺されたが、秋田や沖縄などの地方出身者が朝鮮人とみなされて殺された事件もあった。当時の内務省が、震災を利用して朝鮮人や社会主義者を敵視して抹殺しようとしたことが許せません。
辛くて重いが、日本人が犯した過ちをストレートに描く見応え十分な作品。井浦新、田中麗奈、東出昌大、永山瑛太、豊原功補、水道橋博士、コムアイの演技が、皆さん素晴らしかった。