あっちゃん

落下の解剖学のあっちゃんのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.0
2023年カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した、フランスのジュスティーヌ・トリエ 監督のヒューマンサスペンス。

人気作家のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)は、夫と視覚障害のある11歳の息子(ミロ・マシャド・グラネール)とフランスの雪深い田舎の山荘で暮らしていたが、あるとき夫が山荘で転落死する。サンドラは殺人容疑の被告人となり、裁判で夫婦の秘密が明かされていく。

さすが第96回アカデミー賞脚本賞を受賞しただけあって、見事な法廷劇だった。これほど、フランス語と英語の台詞が混在している作品は珍しい。

『ありがとう、トニ・エルドマン』以来、ザンドラ・ヒュラーを久しぶりに観たが、人間の深淵に迫る圧巻の演技だった。
あっちゃん

あっちゃん