1994年に公開され、第46回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した、ジェーン・カンピオン監督のラブストーリーを4Kデジタルリマスター版でリバイバル公開。
パルムドールのほか、第66回アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞、脚本賞を受賞。
1852年、スコットランドに住んでいたシングルマザーのエイダ（ホリー・ハンター）は、父親に強制された相手と結婚するために、娘のフロラ（アンナ・パキン）と1台のピアノと共にニュージーランドへやって来る。6歳で話すことをやめたエイダにとって声の代わりだったピアノを、夫となるスチュアート（サム・ニール）は海辺に放置し、ベインズ（ハーヴェイ・カイテル）の土地と交換してしまう。エイダに興味を持ったベインズは、演奏を教えてくれるならピアノを返すと彼女に提案。渋々受け入れたエイダは、レッスンを重ねるうちにベインズに惹かれていく。
映像美とマイケル・ナイマンのメインテーマ曲は素晴らしいが、ストーリーは好きではない。エイダ、スチュアート、ベインズの三角関係がきつすぎるのだ。身勝手で残酷なエイダには共感できず、裏切られた夫のスチュアートに同情する。
ただ、かなり強烈な印象が残る作品で、とても30年前の作品とは思えない。やっぱり名作だと思う。
