実際に起こった事件ということで、これを映画にするという意味では意義深いことではあると思う。
恐怖心から人が豹変し、他者を迫害するという構図は100年経っても変わらないという実感を持ちながら観たし、その胸糞悪さを通して自らを顧みる機会になる。
が、しかし、本題に入るまでがやけに長く、無駄に思えるエピソードも多いため映画としての満足度は低い。実際にそこに居合わせた人たちそれぞれの物語があるのは理解できるが、映画を観る観客からすると本筋に関係するように思えない描写も多かったため、前半は特に退屈に思えた。