表向きは、いわゆる一般的な中年女性が、リチャード三世と言う歴史上人物に惹かれるがままに、彼を負い続けた末に、歴史の扉をあけたサクセスストーリーみたいなのだろうか。
個人的には会社と家庭で心的ストレスがピークに達した女性が、妄想や幻覚に囚われてしまったがゆえに、奇異な行動に走り、たまたま運の良いめぐり合わせで、賛辞を受けた物語にしか思えなかった。
決して、その偶然は悪いことではなく、彼女に携わった人が違えば、彼女の鬱はもっと悪化していたのではないか。
予告編で「究極の推し活」と言う言葉があったが、そんなポップな作風ではないよね。
まあ、宣伝で多くの人に見てもらわなければいけないからしかたないけど。精神心理学の観点から見ても面白いと思った。
パディントンのお母さん。
