Shintaro

からくりの君のShintaroのレビュー・感想・評価

からくりの君(1999年製作の映画)
4.1
絵と作画と台詞が素晴らしくて五回連続でリピートしました。
藤田和日郎さんに関して、うしおととらも観てない僕ですが、この短編から入っても良いかなと思えます。

いちいちセリフが良過ぎるんですよ。 時代考証とか正直そんなに重要視する人間ではないんですけど、全然違っていてもそれっぽい喋りをするってのは大切です。パッションとかもそうですけど、丁寧にデフォルメしたものは観客を引き込みます。
短い尺の中で 話の前後を説明しなきゃいけないにも関わらず、何の無理なく頭に入って来るのは一つに声優さんの力でもあるんですね。
蘭菊が睚の名前を間違え続けるのに対し、突っ込みを入れるとこと入れないとこが不均等になってるあたりも、後に睚が本名を明かす所への繋がりとして、意味ありげな感じがあってグッときます。

程よいエログロ描写。このさじ加減で面白いかどうかは別れると思います。今回それは絶妙です。
尺が40分あるかないかぐらいで、ヒロインの重い過去を巧みに演出し、広げたものを収束させていくあたり職人技です。

”物足りぬわー!!” が好きでした。
クセになるアニメですので、是非
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