Shintaro

もののけ姫のShintaroのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.5

くもりなき眼(DT臭)で拝見。

まぁ、、面白くない訳がない訳で、、

岡田斗司夫の言うように、今この時代に、シネコンの超良い環境でジブリの伝説的作品が一挙に観れるのは、本当に鳥肌もの。

こんな感じで、過去の大作がバンバンやられたら、ミニシアターが少し可哀想だが、、

取り敢えず、観てない人なんて居ないと思いますけど、まだ未見という方は何も言わずにお近くの東宝へ(逆に未見なの羨ましい…)


個人的にはジブリNo.1の作品です。
ニワカですが、後にも先にもこんなにも感情が昂る体験をジブリ映画ではしてません。
(もののけ姫の次がポニョとかやったら、宮崎駿の躁鬱病を疑う)
それくらい、パワーとスケールを感じる作品です。

岡田斗司夫とWikiが大体分からないとこは解説してくれてます。
エボシのタタラバ建設までの経緯とか面白いです^ ^

こだまはいつ観ても可愛い。
公開当時、デイダラボッチ呼ぶシーンがなんかツボってずっと笑ってました。
そん時はシネコンとかじゃなく、ホールみたいな映画館やったな、、

改めて見ると、
やっぱりアシタカはクソモテ男で鼻につくし、エボシとおときはええ女やし、モロはキレるしと、感情が蘇ります。
ノスタルジーにどっぷり浸れますね。

まず、アシタカの旅立ちと朝焼け?のシーンは鳥肌立ちますね〜。
もうこの時代の久石譲は他の追従を許さないですね。
ナゴの守とエボシとの闘いの回想シーンも素晴らしい。

何気に1番好きなところが、
アシタカ "押し通〜る!!!"
侍  "来いやー!!!"
ってとこがなんか好き。

今思えば、ポスターからして恐怖感のある『もののけ姫』ですが、当時観に行った子供たち(自分は覚えてないですが、)は、
首や腕が吹き飛ぶこんな映画観てどう思ったんですかね?

"…急に…何にも分からなくなっちまったんだよ……"

猪達との闘いの後で呆然とした牛飼いの演出がリアル過ぎて、、


大人になって見返すと、
人と人との間には、利害関係というか、色々な思惑がひしめき合って、最早誰が悪で誰が善も無いんだと、痛感させられます。
それぞれが生きる意味と場所を守る為に、凄まじい殺し合いをするという描写を描ききっていて、争いの本質とか人の度し難い光と影を見せつけられます。
そんな映画のEDの歌詞で、またぐぅ〜と胸に来るものがあります。

色褪せない名作でした。
皆さんも是非劇場で!
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