國司

ウィッシュの國司のネタバレレビュー・内容・結末

ウィッシュ(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

全ての総集編、全ての始まり。

前評判はそれほどではないというか酷評も目にしたのでいちおうハードルを下げて臨んだのですが
カワイイマスコット的キャラクターあり、印象的なヴィランあり、仲間の団結からの反撃あり、お歌いっぱいありで
個人的にはすごく好みだったけどな…
時間も最近にはちょっと珍しい短さでしたね。

歴代ディズニー映画やキャラのいわゆるイースターエッグがやたらいっぱいあるということで
目を皿のようにしてあちこち見まくっていたんだけど、あんまり見つけられなかったですね。
ラストのじいちゃんの「まだ始めたばかりなんだ」っていうのにはニヤリと出来たけどね(ウォルトの名言)。

前面に押し出されてるテーマ曲「ウィッシュ〜この願い〜」ですが、なんかメインテーマ曲にするにはいまひとつという感じが…
いや曲そのものはいいと思うし、凹んだところからもう一度前向きになるシーンで歌詞もいい事言ってるんだろうけど
どうせなら「誰もがスター!」のほうが良かった気もするけど、ヒロインのソロだしアナ雪のLet It Goも似たようなシーンで歌われてたからね。

100年目の記念作でありながら、おそらく時系列でいえば全ての始まりなんだろうな。
スターとバレンティノやみんなの願いのおかげで、
のちの人は空の星を見上げて願い事をするようになり
常に願いを胸に自分で叶えようと行動する事を学び
種類の違う動物たちは友達になれるし服を着て歩いておしゃべりもできる。
魔法の杖を手にしたものたちは、それに宿ったスターの力で願いを叶える手伝いも出来る。
そして城の地下の誰も踏み込まない暗い(臭い)地下牢には、謎の男が閉じ込められた鏡が……

王が鏡に吸い込まれる寸前、一瞬だけ顔が見えたけど、あれ結局誰だったんだろう。
今回別にマグニフィコが世界の諸悪の根源ってわけでもなく、彼が手にした禁断の闇の魔法やその本は既に存在してたわけで
それを生み出した存在がどこかにいるってことだよね。
魔法の鏡はマグニフィコなのか、それとも一瞬顔を見せたあの存在なのか。
そういえば白雪姫で女王が毒林檎を作るのに使った釜や周りの道具や魔法書もマグニフィコのとよく似ていたよね。
國司

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