國司

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎の國司のネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんだ…このクソデカ感情は……

昨日見ようとしたらいい時間がなかったけど、どうしても観た過ぎて2日連続で同じ映画館へ足を運ぶことに。
オタク人生も長いがまさか目玉の親父にこんな感情になる日が来るなんて…

村の富豪の長が死ぬ→無関係な余所者が1人いる中で遺言公開される→一族で揉める の流れは
もう完全に犬神家の一族ですよね。オマージュというかそのまま。
丙江が「アタシの取り分のこと何も書いてない💢」と取り乱すとこも犬神家で小夜子が同じこと言ってましたね(1976年版の話)
あと終盤の沙代が皆殺しにするシーンは失われたアークのあれに似ているし、ユダヤの秘宝は狂骨だった…?!

おそらく時弥は時貞の子だった。
少なくとも時弥は、母親の庚子よりも上座に座っていたしね。
龍賀の姓を持つもので、なおかつ当主の直接の子であるとかその子を産んだものが一族の中での地位が上になるというルールだとしたら、
あれだけ乙米がイバってることだしもしかしたら沙代もそうかもしれない。
自分の持つ霊的なチカラを近親交配によってより濃く受け継がせるのが目的で、でもいちおう未婚で産ませるのはちょっとマズイから
妊娠がわかった時点でそこらの歳の近い男を婿としてあてがっとくといったとこなのかな?
男連中はどいつもこいつもなんか様子がおかしいし(そういえば時麿のドデカインパクトの掘り下げももっと欲しかった。お面被ってるのかと思ったらメイクだった)
長男であるという点以外はわりと影薄いのかもしれない。
霊的な力があればもうちょっと取り立てられたのかもね。
沙代が時貞に、というのに気を取られがちだけど、親世代たちもまた同じように先々代の当主に身を捧げて生まれた子たちだったのかも。

最後の最後でおなじみの墓場鬼太郎の冒頭で見たシーンに繋がるわけだね。チラッと見たことがある程度ですけど、鬼太郎の両親が何故あの姿だったのかの答え。
また2人一緒になれて本当によかった(´;ω;`)
妻ひとりさえ救えれば自分はどうなってもいいと言ってた男が、我が子が生まれる世界を、友が生きる世界を「見たくなっ」て、目だけになった姿でまた永遠を生きる。
子持ちの友達と見た『リメンバーミー』でもそうだったんですが、子供のいる人とそうでない人では
心に来るポイントがもしかしたら違うのかもしれないですね。
國司

國司