ウォルト・ディズニー・カンパニーの100周年記念作品。
ハッキリ言って弱い。ストーリーもキャラクターの印象も、メインテーマ「This Wish」以外の歌も。
大きな節目として出してきた作品でこれはとても残念。
ビジュアルで印象的なのはマグニフィコ王くらいなもの。アーシャの友人たちに関してはわざとパッとしないデザインにしているのだろうが、映画なんだからもっと画面映えを意識して欲しい。
過去作品のオマージュが大量に詰め込まれていることもあり、より本編がぼやけて見える。
本編あってのオマージュなのに、あれでは立場が完全に逆転してしまっている。
さらにキャラクターの行動が全て唐突でどこに感情移入して良いのかわからない。
アーシャは軽率な上に暴走気味で友人たちはあっさり丸め込まれ、姫も簡単に立場を変えるとあっては、もはやある意味で主義が一貫しているマグニフィコ王に肩入れするくらいしか……
そもそも彼は言われてるほど悪い人間か？
願いは自ら行動しないと叶わないというメッセージも目新しいものではなく。
星に願いをにかけて原点回帰という見方もできるか。
エンドクレジットと同時上映の『ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-』がすごく良くて、そのおかげでだいぶ評価が上がっている。
10分ない短編なのにまさに総出演のお祭り騒ぎ。楽しすぎる。
あの写真のパズルとか欲しいね。
福山マグニフィコ雅治のはっちゃけっぷりが面白いらしいので吹替版も見ておくべきかな。
