マジでどうしちゃったんだディズニーと思ってしまう酷いクオリティ。内容とか思想とか以前に、アニメーションとしての魅力が無さすぎる。政治的メッセージとエンタメとしての面白さが両立し得ることは数々の近作でも証明されている(それこそ前作ミラベルとか…!)ので怠慢だとしか。
同じ会社なんだからピクサーの爪の皮を煎じて飲ませてもらった方が良いし、今こそ、改めてジョン・ラセターを三顧の礼で迎えるべきでは(良心を持つ人が失敗から学んだら強いのはJGも証明している)。人間の動きが不自然でAIっぽいし、音楽もありきたり、展開も読める。残るのは薄いメッセージだけ。
WSSであれだけ魅力的だったアリアナ・デボーズを、あれだけ凡庸(普通の人という設定自体は良いが、いくらでも魅力的に見せられたはず。それこそミラベルとか!)なキャラの声優にしてしまったのは許し難いし、7人のティーンも設定ありきで中身無し。悪役はディズニーそのもの。自己批判にしても弱い。
100周年で〆切厳守の上にテーマとモチーフを設定されちゃって、アニメ表現的にも新しいこと(しかも古い絵画のイメージを活かして)をやらなきゃみたいな話の流れで今回のような結果になったのなら最近のMCUやSWと同じだし、まずはDisney+中心主義をやめて、会社全体で制作する本数を絞っていくべき。