“個性の変容したフォルムが社会をつくっていく”
フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルト。戦前から戦後、資本主義世界の発展という時代背景の説明と、アアルトの生涯を丁寧にかつポップに紐解いていく。
印象に残ったのは、キャリアの最盛期から晩年のこと。大きな会社のビルや公共施設などを手がけたことから、左派から、資本主義の建築家と揶揄されたということ。
時代がものすごいスピードで流れていく中で後世まで形の残る仕事をするという難しさ。
標準化の時代に、個性を没するのではなく、ディテールで目一杯の表現をする。カッコイイことだなと思いました。
もし自分の人生がドキュメント映画になるならどんな映画になる?そんなことを考えました。平坦なのかなあ。割とおもしろいのかなあ。
和歌山のシネマ203で映画を観たくて、前知識なしで鑑賞。都合の合う時間で観れる映画を観た、というのは初めてかもしれない。