ミストスグラチョフ

フェイブルマンズのミストスグラチョフのネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

あぁ、最高におもしろかった!!!!!!!!たのしかった!!!!!!

映画づくりの楽しさを見出していった頃の映画づくりの様子がとにかく楽しい。
母親と「おじさん」(名前忘れた)の親密な様子が写っていることに気づいた場面、ただそういう事実があったことを示して物語を駆動するだけではなく、映像をとることの暴力性というか、それが「写ってしまっていた」こととそれをサムが認知したことが簡単なイコールで説明できるものではないこと、母親の表情の機微に(現実に対面しているだけでは不可能なほどに)迫ってしまえる、映像という技術がもつ力のとめどなさにまで肉薄しているのが本当によかった。プロムで映像流した後の番長(名前忘れた②)のセリフがまた素晴らしい。速く走れるのは俺が鍛えたからなのに、あんなにフェイクっぽく見せてどうするんだと(現代のあまた映像向けて言ってるように聞こえてならない)。最後のショットのユーモアもたまらないねぇ。技術者の父と芸術肌の母との対比がありつつ、結局映画は技術だしアートでもあるんだよな、そうだよね、映画ってそうなんだよね。